2017.09.19

第10回したまちコメディ映画祭in台東 「映画秘宝」presents映画秘宝まつりにて『ゲット・アウト』日本最速上映!!

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9月17日(日)に第10回したまちコメディ映画祭in台東の名物企画、「映画秘宝」presents映画秘宝まつりにて本作の日本最速上映が行なわれ、併せて町山智浩さん、平山夢明さん、高橋ヨシキさんらを迎え、トークイベントも開催されました。

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第10回したまちコメディ映画祭in台東 「映画秘宝」presents映画秘宝まつり
『ゲット・アウト』トークイベント概要

■日時:9月17日(日)
■場所:浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)
■登壇者:町山智浩(映画評論家)、平山夢明(作家)、高橋ヨシキ(デザイナー)他
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<イベントレポート>

この日、一本目に上映される『ゲット・アウト』について、町山さんが語り始め「スターが出ているわけでもないのに、今年一番儲かった映画だ!」とその功績を称え、スクリーンに本作の監督でコメディアンとしても活躍しているジョーダン・ピールの頭に斧が刺さっている写真が映し出されると、会場からは笑いが沸き上がりました。

さらに町山さんは「『キアヌ』などにもジョーダン・ピールは出演していて、特にTVシリーズの『FARGO/ファーゴ』は最高だよ!」と監督の演技も絶賛。一方、平山さんは本作について「とんちが効いてて、面白かった。お笑いをやる人は、ホラーもうまいよね。笑いのツボの火力をちょっと上げるとホラーになるんだよ」と監督のセンスを評価し、高橋さんは「『トワイライト・ゾーン』みたいなノリですよね、不思議な感じもあるし」とネタバレを避けながら、オープニングトークは終了。その後、監督からのビデオメッセージが流れ本編上映がスタートしました。

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上映後、大きな拍手と共に、町山さん、平山さん、高橋さんらが再登壇。MCの「どうでしたか!?」という声に応え、客席からはさらなる拍手が沸き上がりました。
家政婦がアイスティーを注ぐシーンを町山さんが「アイスティーはアメリカ南部独特の飲み物なんです。カリフォルニアでは飲まないんですよ。アイスティーを出すことで、ここは南部なんですよっていうことを示唆してる。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でも南部出身の議員に対してアイスティーのギャグを言うシーンがあるんだけど、日本人にはわかんねえよ!」と解説すると、高橋さんが「“きりたんぽ”みたいなものだよね(笑)」と日本人にも分かりやすい例えを披露。平山さんが「舞台から見るとお客さんたちが『ゲット・アウト』見たって顔だね」と満面の笑みで言うと、町山さんらが「よくわかんねえよ!」と突っ込み会場からは笑いが起こりました。

町山さんが「高級住宅地は黒人が住むだけで追い出そうとするんだよね。高級住宅地の何がメリットかというと、“メキシコ系の人や黒人がいないよ”っていうのが一番の売りなんだけど、それははっきり言わない」とアメリカ在住の町山さんだからこそ知っている知識で映画を深く解説。平山さんが「あとマッチャン(町山さん)が言ってた走るシーンね」と振ると、町山さんが「ジェシー・オーエンスの映画あったよね。邦題なんだっけ、『栄光のランナー/1936』?」と尋ね、平山さんが「“明日豆腐屋へ行く”じゃないの?」と冗談交じりで回答。

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町山さんが「これがヒットしたのは、たぶんドナルド・トランプも関連していて、差別はまだ続いていることが関係している」と本作の世界的ヒットの理由を分析。さらに「ラストは別バージョンもあって、試写にかけてマズいってことになったんだよね」と暴露。高橋さんらが「そっちのほうがいいよね。試写でマズい方を選ぶようにすればいいのに」と応えると、平山さんが「マズい方を選んでたら、今のお客さんはこんな顔にはなってないよね(笑)」と言い、さらに高橋さんは「最後にリンダ・ブレアが出てきて顔のアップで終わってほしい」と願望を言うと、町山さんらが「それは“2(続編)”ができるやつだよ!」と突っ込み会場を盛り上げました。

平山さんが「最初の監督作品で、真面目に作っている。時間を計ってもらうとわかるけど、三幕構成がしっかりしているんだよね。相当彼は頑張ったんじゃないの?」と評価すると、町山さんが「でもね、ハリウッドの三幕構成って最近あまりなくて、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』とか起承転結が全然通用しなくて次は何が当たるかわからない」と今の映画ヒット事情についてコメント。平山さんが「まあ、ハリウッドは博打うちみたいなもんですから」と再度会場に笑いを巻き起こし、次の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のコーナーへと移りました。

以上